雄国沼は猫魔ヶ岳や雄国山、古城が峰、厩岳山などを外輪山にもつ、猫魔火山のカルデラにある湖沼です。以前は陥没カルデラに水が溜まったカルデラ湖と考えられていましたが、現在では古猫魔火山が50万年前に北東方向へ山体崩壊することで爆裂カルデラを生じ、その内部に後の火山活動で猫魔ヶ岳峰の山体が形成され、そこにできた凹地に水が溜まって雄国沼が生まれたと考えられています。

湖面は標高1,090mの位置にあり、周囲の山々にはブナが多く、また、初夏にはレンゲツツジ、6月末から7月初めには沼の周囲の湿原地帯でニッコウキスゲの大群落が咲き誇り、この時期は多くのハイカーやカメラマンが沼を訪れます。かつては沼の面積は現在の半分程でしたが、江戸時代初期に大塩平左衛門がおこなった灌漑工事により面積が拡大しました。

雄国沼は雄国沼湿原植物群落として国の天然記念物に指定されています。

アクセス

雄国せせらぎ探勝路→雄子沢駐車場雄国登山口からアクセスするコース 3.3km約1時間30分

雄国パノラマ探勝路→ラピスパ裏磐梯から雄国山山頂を経由するコース 6km約2時間30分

猫魔ケ岳やまびこ探勝路→磐梯山ゴールドライン八方台登山口から猫魔ケ岳、猫石を経由するコース 5.5km約2時間30分