防除活動

NPO法人裏磐梯エコツーリズム協会は、持続可能な自然環境を保全するために下記の防除活動を行っています。

裏磐梯は、わが国3番目の面積を誇る「磐梯朝日国立公園」に位置し、磐梯山をはじめとする吾妻山や安達太良山などの山々と、五色沼、猪苗代湖などの多彩な湖沼群、磐梯山の噴火から約130年の新しい自然(森)が織りなす豊かで美しい景観が魅力の地域です。

防除対象 

オオハンゴウソウ

場所:裏磐梯地内
作業内容:藪の中での作業となり、暑い時期でも肌を露出しないで活動します。
労働度:農作業程度の労働です

ウチダザリガニ

場所:裏磐梯地内
作業内容:藪の中での作業となり、暑い時期でも肌を露出しないで活動します。
労働度:農作業程度の労働です

コカナダモ

場所:曽原湖畔・曲沢沼
作業内容:水の中からコカナダモを引きぬいて、コンテナに運ぶ作業です。
労働度:かなりの重労働です

コウリンタンポポ

場所:磐梯山の登山道
作業内容:コウリンタンポポを根から引き抜きごみ袋に入れて持ち帰り協会で処理します。
労働度:登山を含めての作業です。体力に自信のある方むけ

ですが近年、五色沼をはじめとする探勝路や磐梯山の登山道などにオオハンゴンソウやコウリンタンポポ、オオキンケイギク、また、曽原湖や曲沢沼などの湖沼群にはコカナダモやウチダザリガニ等の外来動植物が多くみられるようになってきました。希少な在来種が外来種によって脅かされたり、美しい景観が見られなくなってきたりと悲しい現実がいま裏磐梯で起こっています。自然の遷移によって景観が変わるのは必然のこと。ですが、行動しないままでは、未来の子供たちにこの自然をそのまま残して手渡すことができなくなってしまいます。木漏れ日がさす木道の探勝路、風薫る高原のすがすがしさ、キラキラと輝く水の波紋・・・そんな美しい自然から得られる恩恵(宝)をなるべく変えずに未来に伝えたい。

そんな思いから現在、会員や村内の事業所ガイド、近隣住民、行政、環境省らと協力しながら防除活動を行っておりますが、外来種駆除や自然の保全活動は終わりのない活動です。永続的に続けていくためには、たくさんの方々に活動の内容を理解していただくとともに、参加、または協力していただかなくてはなりません。

北塩原村は、人口2500人ほどの小さな村であり、しかも日本が抱える少子高齢化の波はこの北塩原村でも特に顕著です。年々、防除活動に参加いただけるボランティアの高齢化も進んでおり、若い方の参加が望まれています。興味のある方はぜひご参加いただき、持続可能な自然環境の保全に力を貸して下さい。