磐梯山ジオパーク 登録にむけて
4月16日、裏磐梯自然環境活用センターにて公開講演会「有珠山とジオパーク」が開催されました。
磐梯山周辺地域の「ジオパーク」認定を目指して福島県北塩原、猪苗代、磐梯の三町村などが設立する「磐梯山ジオパーク協議会運営部会」が主催したもので、地元の中学生も参加し観光・商工団体、民間からも多くの方々の参加があり関心の高さがうかがえました。
ジオパークは貴重な地質や地形を守りつつ“自然の中の公園”として観光や教育、地域振興に活用する取り組みで世界的に活動が広がっています。
今回、北海道壮瞥町の三松正夫記念館の三松三朗館長にお越しいただき有珠山でのジオパーク取り組みについてお話を伺ったのですが、火山の噴火による被害を過去のものとしてとらえるのではなく、「2000年噴火の教訓」から学び、火山との共生の歴史を伝承し、火山の恵みと自然災害を学ぶ新たな体験学習の場としてたくさんの方々に生きた知識を提供している取り組みに、柔軟な発想が地域を救うカギになるのだなと納得。
最後に「火山の噴火は自然災害ではない。自然の営みの中に組み込まれた自然現象である」という言葉がこれらの活動の元になっている一番大切なキーワードではなかろうかと思いました。
さて、磐梯山ジオパーク・・・これからの活動がますます楽しみです。