良い日・・・良い出会い

先日、今度行われる講座のポスター掲示をお願いに町内の小中学校を訪問した。ある小学校の校長先生と、ポスターや講座のタイトルの話になり、“心に残る一枚”を作るのがいかに難しいか・・・という話で盛り上がった。先生は、行きたくてチケットを購入したものの、結局いけなかったコンサートのポスターが捨てきれなくて今でも手元に残っている・・・・というエピソードをお話くださった。
ポスター一枚に込められた演奏家の思いやそれに関わった作り手の思いが伝わってくる一枚だったという。
私も素人ながら、そんな一枚を作りたいと常々思っている。でもそれが難しい・・・。
コレだ!と思えるようなものは一枚もないのだ。実は・・・。
先生は、「どんな仕事でも、頭を抱えて真剣に悩み、取り組んだ仕事は人の心を打つ。どんなに慣れた仕事にでも手を抜かず更にいい物を・・・と心がけるとそれが誇りになる。」と。
・・・いい話を聞いた。
3年間、協会の仕事をさせて頂いた。たくさんの人に出会うことができた。その方々からその人なりの人生哲学を教えて頂いた。貴重な経験だったと思う。
校長先生が最後に私に一冊の本を貸して下さった。
先生がご自分のお母様の聞き書きを行い、それがたくさんの地域の人の聞き書きと一緒に一冊にまとめられている“会津学”という本だ。
「みんな、朝は朝星、夜は夜星でかせえで(稼いで)いでも、みんな、気持ぢの奥うの方にいっぽんおだんにぇえ(折れない)心棒持ってんだあぞ。」
そんな言葉で締めくくられている、校長先生のお母さんの心棒だ。
誰もが宝人だ!そんなことを思ったひとときだった。

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